子ネコを拾ったけど、どうしたらいいかわからない?
自宅で飼おうと思っているけど、何を注意すればいいかわからない?
なんて悩んでいるんじゃないですか?
私は捨てネコを3匹育てましたが、初めて拾ってきた時は何からすればいいか?まったくわかりませんでした。
この記事を読むと拾った子ネコを保護した時の注意点と、自宅で飼う時の方法がわかります。
野良ネコか迷いネコか確かめる

まず、迷いネコではないか確かめましょう。
なぜなら、あなたの保護したネコが、”野良猫ネコ”ではなく”迷いネコ”だとしたら、飼い主さんが探しているかもしれないですし、ネコちゃんが家に帰りたいのを邪魔をしているかもしれないからです。
過去に、我が家に遊びに来ていたネコちゃんが野良ネコだと思って、名前まで付けて餌をあげていました。
だんだんと情が湧いていって、このまま我が家で、家ネコとして飼ってあげようと思っていたら、実は近所の飼いネコだったということ事がありました。
そのまま知らずに捕まえて飼っていたら、罪に問われるところでした。
さらに、飼い主がいると知りながら飼ってしまうと、窃盗罪や横領罪の罪に問われてしまう可能性もありますので、注意された方が良いでしょう。
野良ネコか?迷いネコか?を判断するには、見つけた時の状況で判断して下さい。
判断するポイントは次の3つです。
- 箱に入っている?
- 首輪はしてない?
- 親ネコらしきネコが近くにいないか?
では、ひとつずつ説明していきます。
箱に入っている?
箱に入っている時は、捨てネコだと判断して良いと思います。
なぜか?と言いますと、迷いネコなら自由に動いているでしょうから、箱に入れて放置されているという事は、人間よって捨てられたと思っていいでしょう。
我が家のネコ達を拾った時も、ダンボールに入れて捨てられていました。
いつからその場所にいたのかわからないのですが、毛艶も悪く、少しやせていました。
首輪はしてない?
首輪をしている、もしくは首輪に迷い札が付いていないかの確認をしましょう。
首輪をしていて、体格も良く毛並みも良いネコの場合は外飼いの飼いネコだと思って良いとおもいます。
ただし、首輪をしている場合でも、毛艶が悪く汚れていたら、迷いネコの可能性があります。
付近でお尋ねの張り紙があったり、交番や保健所に届け出が出ていないかの確認をしてみましょう。
話が少しずれますが、私の住んでいる団地では、野良ネコへの対応がきびしく、理由として庭や畑に糞尿をするからという事です。
ネコ嫌いな方の事を考えたらわからない事もないのですが、外で自由に走り回っていたネコちゃんたちにとっては、可哀そうですよね。
保健所の方の対処として、首輪をしていないネコは野良ネコと判断しますので、首輪をしてくださいと、回覧板で報告がありました。あと、外での放し飼いはやめて室内飼いをしてくださいとも言われてました。
そういう理由から、我が家のネコちゃんは元々室内飼いにしていて、首輪をする必要もなかったのですが、もしも、間違って外に出てしまって帰ってこれなくなった時の事を考えて、首輪をするようにしています。
親ネコらしきネコが近くにいないか?
屋外で飼っているネコが、家の外で子ネコを育てている場合もあります。
生まれたての子ネコは目も開いていませんし、自分で歩くこともできません。
見つけた子ネコがある程度まで大きい子ならば、側でお世話をしている親ネコや飼い主さんがいるということです。
私の知り合いは、事情により家の中でネコを飼う事が出来ず、外での飼育にしていました。
避妊手術をしていなかったため、気付いた時にはお腹の中に赤ちゃんが出来てしまったんです。
可哀そうでしたが、家の中には入れてあげられなかったため、外でのお世話になったそうです。
このようなケースもありますので、見つけた際は、周辺をよく観察しましょう。
保温してあげる!

子ネコは体温調節が自分ではまだ出来ないため、寒さに弱いです。
ネコは寒いのが苦手と言われています。私たちが暑いと感じている気温でも、ネコたちにすると過ごしやすい気温なのです。
とくに、子ネコや年老いたネコ、やせたネコは筋肉量や活動量が少ないため代謝が悪く寒さに敏感です。
夏場はクーラーの効き過ぎに気を付け、冬場の寒い日には、箱の中に湯たんぽやカイロ、お湯を入れたペットボトルなどを入れて、その上にタオルケットや毛布などを敷いて暖かい環境を作ってあげましょう。
ちなみに、”ゆたぽん”という便利な湯たんぽがあるのをごぞんじですか?
この”ゆたぽん”は”白元アース”から出ている商品で、電子レンジでチンするだけで温かくなります。
いろいろな種類があるのですが、『ゆたんぽタイプ』だと、温かさは約7時間持続しますし、繰り返し使えますのでとても経済的です。
動物病院に連れて行く!

保護したネコが捨てネコだと確信できたら、動物病院に連れて行って健康状態を確認しましょう。
今までどんな状況で過ごしていたのかわからないため、きちんと食べられなくて栄養失調になっていたり、感染症を患っていることもあります。
我が家では、2匹目3匹目を保護した時、感染症の事を考慮して、病院の先生のOKサインをもらうまでは、子ネコを隔離していました。
たまたま2匹とも栄養状態もそこまで悪くなく、皮膚病やその他の感染症にもなってなかったのですが、一応用心のため、1か月ほど隔離してから一緒にしました。
これは主人が経験したことなのですが、友人宅にお邪魔した際、友人宅に1匹の子ネコがいたそうです。まだ保護したばかりの子ネコでした。
その子がネコノミをもっていたみたいで、友人宅から帰ってきてからが大変でした。
両足ひざから下を、ネコノミにかまれていたみたいで、激しいかゆみとその後、ひどい水ぶくれになり、数か月皮膚科にお世話になったという辛い経験があります。
こういう事から、病院受診と隔離期間は、先住ネコにとっても飼い主さんにとっても、とても大事な事だとおわかりいただけると思います。
自宅で飼うなら必要なものを揃える

はじめてネコを飼う方は何が必要かわからないですよね?
最低限必要なものをご紹介したいと思いますので、参考にしてください。
キャリーバッグ
これは、必ず用意してください。病院に行く際や、災害時にネコと一緒に避難する際に必要になります。
ネコのトイレ・ネコ砂
ネコのトイレはいろんなタイプがあり、どのタイプを購入するか初めてのかたは迷われると思います。
はじめは、比較的お値段の安いオープンタイプの、入り口の入りやすいタイプで様子をみたほうが良いと思います。
排せつ後に砂を必要以上に激しくかいたりする子は、カバータイプの飛び散り防止のガードが付いたものがよいでしょう。
その子の性格や癖がありますので、その子の排せつの様子を観察して決めてあげて下さい。
ネコ砂もいろんなタイプがあります。
我が家では、トイレに流せる事が出来るタイプを使用しています。木製で消臭効果もありますので、リピートしてます。
水飲み器
水飲み器もいろいろなタイプがあります。
素材だけでも陶器・プラスチック・金属と様々でさらに、電動式などもあります。
ネコちゃんの好みもありますが、毎日使用する物なので、お手入れのしやすいものを選ばれるのが良いと思います。
ネコ用食器
素材や形状、デザインなど多くの種類がありますが、ネコちゃんにとって食べやすい食器を選んであげましょう。
爪とぎ
爪とぎはネコちゃんの本能行動であり、何層にもなっている爪をといで外側の古い層をはがすことで、下から新しい爪になるために大事な行動です。
爪とぎをするのに、壁や家具でする場合もあります。しかし、無理に辞めさせるのはネコちゃんのストレスになります。そうならないように、専用の爪とぎを用意してあげましょう。
ブラッシング用ブラシ
ブラッシングは、ネコちゃんとのスキンシップになるだけではなく、抜け毛や毛玉を防ぐなど、健康状態を維持する大事な行為です。
長毛種と短毛種でもブラシの選び方がありますので、その子に合ったものを選んでください。
キャットタワー
高いところが好きなネコちゃんのために、運動不足回避の意味もかねて、キャットタワーを用意しましょう。ネコちゃんのストレス発散にもなります。
子ネコの食べ物

はじめて子ネコを育てる方は、何を食べさせれば良いのか分からないとおもいます。
子ネコから成猫になるまで、大切な成長期に与えたら良い食事をご説明します。
生後0~2週(授乳期)
生まれてから2週頃(眼がまだ開いておらず、体重が400g未満)までは、まだミルクしか消化することができませんので、ネコ用のミルクをあげるようにしましょう。
1回にあげる量や濃さの調整がしやすい粉ミルクタイプが使いやすいでしょう。
必ずネコ用のミルクを与えてください。牛乳を与えたら下痢を起こす危険があります。下痢を起こすと、脱水症状になりとても危険です。
人肌ぐらいで温めたネコ用ミルクを哺乳瓶で与えます。
回数は1日8回程度で2時間から4時間おきくらいで、夜中も間が空き過ぎないようにします。1回にあげる量は、製品に書いてある体重に対する量を参考に作ってください。
元気な子ネコは自力で哺乳瓶からミルクを飲むことができますが、自力で飲めない場合には、スポイトやシリンジであげる方法もあります。
その際は、一度に口に入れすぎてしまうと、ミルクを誤嚥してしまう場合もありますので、できるだけ病院などで指導を受けてから行うようにしましょう。
また、お腹がいっぱいではないのにミルクを飲もうとしない場合は、体調が悪いかもしれませんので、早めの病院受診をおすすめします。
我が家の三女は、保護した時にとても小さく、まだ生後間もないと勝手に判断して、哺乳瓶にてミルクを与えたところ、哺乳瓶の口先を噛みちぎってしまいました。
のちに分かったのですが、体は小さめですがその時はすでに生後4週目だったみたいです。
生後3~6週(離乳期)
生後3週を過ぎると、乳歯も生え始めてだんだんとミルク以外のものを口にするようになります。
最初は、離乳食で使っていたミルクで子ネコ用のドライフードをふやかして与えます。飲みなれた匂いや味に似ているので、口にしやすいとおもいます。
量は、小さじ1杯程度からはじめます。はじめは、鼻先にフードを近づけて匂いをかがせて口に近づけてみて下さい。舌で少し食べてくれたら成功です。
これだけでは足りませんので、離乳食を試した後はミルクを飲ませてお腹を満たしてあげてください。
最初は液体に近いとろとろの状態からはじめて、徐々に水分を減らして固形に近づけていきます。この頃から、新鮮なお水を側においてあげるようにしましょう。
ごはんの回数も1日6回程度、間隔も3時間から6時間程度にあけていきます。
ほとんどの場合、夜中のミルクは無くても大丈夫になります。
生後1か月~6か月(普通食)
乳歯が生えそろう6週を過ぎるころには、ドライフードやウェットフードを食べられるようになります。
ネコの場合、離乳期に食べた食事によって、今後の食事の好みが決まることが多いと言われています。
小さなうちにドライフードやウェットフード、手作りのごはんなど、いろいろと試しておくとよいでしょう。
将来お薬を飲ませる必要が出た時や、災害時に思うような食事が手に入らないようになってしまった時のために、ドライでもウェットのどちらでも食べられるようにしていた方が安心かもしれません。
ごはんの回数は1日4回から徐々に3回にし、体つきがしっかりしてくる頃には2回にします。
初めてネコを飼われる方は、本当に、迷われるかとおもいます。
病院を受診された時にご相談されると、病院によっては先生オススメのキャットフードを取り扱っているところもあります。
サンプルなんかもありますから、そちらでお試しして、気に入ったのがありましたら、ネットショップで探すのも一つの方法です。
ネットで購入すると、病院で購入するより安いときもありますよ。
最後に
さいごに、ネコちゃんを家族として迎え入れると決めた以上は、覚悟と責任を持って、愛情たっぷりそそいで育ててください。
愛情をたくさんかけた分、癒しとなってかえってきます。
きっと、あなたの疲れた身体や心を慰めてくれますよ。
ネコちゃんと飼い主さんにとって、これからの毎日が、かけがいのないものになりますように。

コメント